スイの勉強日記

働く人のメンタルヘルス、ダイバーシティ、LGBT、人事労務関連の法律などの勉強記録

片手落ちになりがちなメンタルヘルスの「基本のキ」

さまざまな企業に、メンタルヘルス支援を通して関わってきて思うのが、「ラインケアとセルフケア」っていう基本の概念って案外重要だよなということ。

意外に片手落ちになっている企業が多かったりします。

 

まず、ラインケアは研修を毎年やっているけれどセルフケアは個人に任せきり、というパターン。

どんなに管理職が頑張って声をかけたり配慮したりしても、自分で自分を追い詰めてしまいがちな人や、たまたま仕事とプライベートの大変なことが重なってメンタルダウンしてしまう人…など、どうにもならないケースってあるものです。

セルフケアってみんな「わたしのストレス解消法はこれ」っていうものはあっても無意識のうちに偏っていたりしますしね。カラオケでストレス発散!はいいけど根本的なところで解決してないよね、とか。

なので研修を受けるなどして、セルフケアの種類を増やしていくことも大切だよなぁと思います。やるのとやらないのとでは全然違う。自分自身で変えにくい認知の偏りがストレス源になっていることも多いですが、ここって自分じゃ気づけないので、チェックテストやワークや周りの人と話し合える「研修」って形はより効果的だと思います。

 

逆にセルフケアの促進と休職した人のケアは熱心にやるけれどラインケアは放置、というパターンもあります。

人事部がマネージャー層にへんに気を遣いすぎて忙しいから研修になんて呼べない、っていうこともありますし、会社として、ラインケアが大事っていう意識が希薄でメンタルヘルス不調になる人はその人の問題であって組織やマネジメントの問題ではないと思っているような企業も…。

こういう企業ではメンタル不調者が再発を繰り返してしまったり次々に退職をしてしまうというあまりよくないパターンに陥ってしまうことが多いです。ラインケアの知識も習慣もない管理職が不調者予備軍や休職して戻ってきた方に、どんどん仕事を任せすぎたり、逆に遠慮しすぎたりして状況を悪化させてしまいます。

 

それぞれの企業にそれぞれの事情はあるにしろ、片手落ちにならないようサポートしていくのがわたしの役目。風土や慣習を変えていくのは大変ですが、粘り強く関わっていきたいなと思います。