先日、マインドフルネスの体験をしました。体験知というんですって。体験してみないとわからない、伝わらない部分があるそうで。
体験
実際わたしが体験したのはレーズン・エクササイズと、呼吸法。
レーズンのエクササイズは、レーズンを指先で摘んで初めてレーズンを見た人の気持ちになってじっくり観察したり、匂いを嗅いだり、口に含んで味わってみたりするエクササイズ。
あんなにじっくりレーズンと関わったことがなかったから、皺の感じや、ちょっと透けて虫の卵を連想させるような不思議な色合いや、端っこにぷつっとした点があって葡萄の木にここで繋がってたのかなと思わせるところがあったりとか、新しい発見になんだかワクワクしました。
呼吸法は先生のインストラクションを聴きながら呼吸に集中していくんですが、途中から太ももがプルプルしだして「太ももが…痛い…普段から姿勢崩して座ってるからただ姿勢よく触るだけでも痛くなるのか…」と太もも分析モードに入りかける自分に気づきました(笑)
自分も周りも集中し始めると音がほとんどなくなって、呼吸してるお腹と胸だけの存在になったみたいに感じるのが不思議でした。目を開けるとなんだかスッキリして穏やかな気持ちになりましたし、視界が開けたような気持ちになりました。
マインドフルネスの効用
マインドフルネスの効用は、
- ぐるぐる思考を止めること(過去を反芻してクヨクヨしたり、未来を思って不安になる連鎖を、一旦現在に集中することで断ち切ること)
- 自分を俯瞰して見られるようになること(ぐるぐる思考も含めて、自分ってこんなこと考えてるんだな、いまこんな状況だなっていうのを判断を交えずにただ見つめられるようになること)
の二つだそうです。たしかに気持ちが落ち込んだり辛い時って何度も何度も辛かった場面を反芻してしまって、やめたいのにやめられなくなったり、「あの人はわたしのことをこう思ってるに違いない」とか本当にそうかわからない想像に囚われてしまったりしますもんね。そこが自分で断ち切れるようになったらたしかに便利かも。
ふたつのモード
また、人って普通は「処理モード(doingモード)」で物事をどんどんこなしていくんですけど、マインドフルネスは「在ることモード(beingモード)」なんだそうです。
「処理モード」は早いけど情報が取捨選択されている、「在ることモード」はいろんな情報が入ってくるけどその分処理が遅い。
この説明を聞いてわたしは最近処理モードばっかりだったから疲れるし心が荒んでいくし、会話がうまくいかないのかぁと思いました(^^;;
在ることモード=ただ存在する、そこにあるものを観る、感じる状態だったら、例えば空の色や風の香りや、空気の冷たさを感じてリラックスすることができます。
会話のシーンなら、人の表情や仕草をきちんと見て感情のままに反応できるし、会話を楽しむ余裕が生まれるし、相手に親しみも湧くんだと思うんですよね。でも最近よくやりがちなのは、よく知ってるパターンに当てはめて解決方法を見つけようとしたり、なんとか案件に結びつけようとロジックを頭に浮かべたまま会話するから相手の話をきちんと聞ききれなくて、なんとなくお互いに消化不良な雰囲気になってしまったりとか。よくないよくない。
在ることモードを日常に取り入れていきたいなぁと思いました。
まとめ
体験してみて、たしかにマインドフルネスをやっていると穏やかな気持ちになるし、いままでになかった頭の回路が開くようで結構心地いいなぁと感じました。
でもそれを癖にしていくにはトレーニングが必要で、普通は8週間のプログラム(研修と毎日のホームワーク)で取り組むことが多いのだそう。自分でも取り組んでみたい…。でも続けられる自信ない…。
企業で実施するならランチタイムプログラムで1ヶ月に1回、半年間とかいいかも。1日の研修じゃ本当にさわりしかできないだろうし。
今日はここまで!ではまた!