スイの勉強日記

働く人のメンタルヘルス、ダイバーシティ、LGBT、人事労務関連の法律などの勉強記録

ラインケアって?

ラインケアってなんだ?

って、メンタルヘルス業界に来てすぐに思いました(笑)業界の人は常識のように使いますが、転職当初のわたしには、「聞いたことはあるけどよくわかんない言葉」でした。

しばらくはざっくりとした理解で「管理職の人が部下のケアをするってことでしょ」と思っていましたが、ある時先輩に改めて聞かれて、うまく答えられなかったので調べてみたんです。

今でもスラスラと抜け漏れなく伝えられる気がしないので、それを今日は文字に起こしてみようと思います。

 

定義

厚労省の定義によると、こんな感じ。

ラインによるケアとは日常的に労働者と接するケアで、主な役割は、ア.職場環境等の問題の把握と改善、イ.「いつもと違う」部下の把握と対応、ウ.部下からの相談への対応、エ.メンタルヘルス不調の部下の職場復帰への支援、の4つです

こころの耳 「事業場内メンタルヘルス推進担当者テキスト」より抜粋

手引・冊子・パンフレット(事業者・上司の方へ/支援する方へ)|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

字面だけ追ってわかった気になるのかわたしの悪い癖なので、管理職の実際に行う行動をイメージして、ひとつひとつ噛み砕いてみます。

 

  • 職場環境等の問題の把握と改善

問題把握⇒日頃から部下の話をしっかりと聞いたり状況を見ていたりして、不満や不安、困りごと、人間関係などを知っておく、場合によってはストレスチェックやES調査の結果などを活用して状況を知る…など。

改善⇒これは問題によるので無数にあるけれど、例えば、業務が偏りすぎていたら調整をする、人間関係が悪かったら席替えや部下との話し合いをする、仕組みを変える、一緒にできることを考える…など。

いろんな会社の管理職や人事の方の話を聞いていると、そもそもが忙しすぎたりスキルがなかったり場を作らなかったりで、ちゃんと部下のことを把握できていない上司って多いなと思います。半期の面談のときくらいしかじっくり話さないとかよく聞きます〜(^_^;)

 

  • 「いつもと違う」部下の把握と対応

把握⇒勤怠の状況(遅刻、早退、欠勤など)や顔色、ミスが増えていないか、いつもは言わない弱音を吐いてはいないか、などに気づき、声をかける

対応⇒相談に乗る、受診を勧める、業務の調整をする、産業保健スタッフや人事と連携する、など

勤怠の状況が良くない時、メンタルヘルス不調の可能性を思い浮かべられるだけでも全然対応が変わってくると思います。知っておくことと、適切な声がけができること、適切に人に頼れること、が大切。

 

  • 部下からの相談への対応

これはそのまま。部下からの相談があったらよく話を聞いて、対応を一緒に考える。

メンタルヘルス不調に関連するところでいえば「最近眠れないんです」「食欲がなくて」みたいなわかりやすいサインがあればすぐにそれなりの対応が必要。そうでなくても、上司がちゃんと話を聞いてくれるだけでストレスが軽減できるものですよね。(この「ちゃんと話を聞く」が結構難しいんですけどね)

 

メンタル不調者が部下にいたら、適切に休ませ、復帰のサポートをする。

結構、お休み初期のとにかく休むのが大事な時期に職場から電話して業務のことを聞いてしまったり、復帰してすぐフルスロットルで仕事任せてしまったり、逆に腫れ物に触るように接してしまったり、それとわからずに再発に繋がってしまうような接し方をしてしまうことが多いなと思います。これも、知っているだけで随分と関わり方が変わってくると思います。

 

改めて定義を確認してみて…

改めてひとつひとつイメージしてみて思ったのは、ひとことで言えるようなことでも実は奥が深いっていうこと。たとえば「職場状況を把握」って言っても、プレイングマネージャーとして忙しく働いていて気づいたら部下は帰っている、「部下のことを知る」どころじゃない、っていう方もいらっしゃるでしょうし、人間見たいものだけを見てしまうところってどうしてもあるので把握しているつもりでできていないっていうこともあるでしょう。実は結構スキルが必要だよなぁ、と思います。ストレスチェックも含めて、その機会やツールは増えていると思いますが。

あとはラインケアって平時と特別なことが起こった時の二つの対応に分かれるな、と思いました。

平時の対応は、普通のマネジメントに通ずるものがあるので(部下の話をよく聞いて、観察して、相手の立場で考える、等)一石二鳥方式で鍛えていけると思います。

そして、特別なことが起こった時のことは(部下の様子がおかしい、休職した、復職した、など)、普段は意識しないし使わないから「気になるけど今知らなくてもいっか」ってなりがちです。でも一度わかっておいたら万一の時に大いに役立ちますから、研修なんかの機会は是非しっかり使ってほしい、と思います。

 

今日はこんなところで。ではまた!